(テキスト:かわくぼあきまさ、安田むつよ)

東京PAOS!2日目。
11月7日、"いま、ここにしかない"表現の場という謳い文句の、『渋谷www』というライブハウスで行われました。
このライブハウスはもともと映画館として使われていたところで、ステージがどこからでも観やすく、また天井も高いために開放感のある素敵な場所でした。

会場には約200人ほどのお客さんが集まってくださり、人の力があふれる時間・空間となりました。

2ステージ制で行われ、メインステージと少し小さなラウンジステージでした。どちらにも行き来しやすく、選択しながら様々な表現を鑑賞できる、自由な場所でした。

まずはラウンジステージの報告です。
最初に始まったのは奇妙礼太郎さんでした。

01.jpg撮影:石井麻木

ラウンジステージには、お客さんがたくさん来て下さり、奇妙さんとの距離が近すぎるくらいの空間でした。奇妙礼太郎トラベルスイング楽団も良いけれど、弾き語りは、ほっこりして癒されて本当にいいんです。2日目来て下さった方は、この弾き語りの良さを知っていたんですね。この日の奇妙さんの「ずっと~ずっぅっとぉ~君が好き~」の歌声に、なんだか心をほぐされて涙が出てきました。

奇妙さんの歌声に癒された後は、新しいエネルギーを作る『R水素ネットワーク』江原春義さんの『R水素』のトークを1部2部合わせて50分、語って頂きました。

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R水素とは、再生可能エネルギーと水素による持続可能なエネルギーのかたちです。
「R水素サイクル」は、水と酸素と水素が永遠にくるくる回るエネルギーのしくみです。水や空気を汚すことがなく、有害なゴミを出すこともありません。また独占できず、お金も権力も集中することがないので、紛争や貧困を引き起こすことがなく、命を傷つけることもありません。水素の安全性やプロジェクト企画のことを、江原さんからプロジェクターを使いながら説明していただきました。この日は、自宅でも出来る水素の作り方の実験も行いたかったのですが、残念ながら時間がなく、説明だけで終わってしまいました。
最後に、お客さんからの「私たちはこのR水素を作るのに、どういう活動をすればよいのか?」「なぜ企業は作らないのか」「他企業が作るエネルギーとどう違うのか」、という質問に江原さんにわかりやすく解説していただきました。その質問の解説内容は、『R水素ネットワーク』のHPに載っています。http://rh2.org/project/にアクセスしてみてください。絵を用いたわかりやすい説明で、水素の安全性とR水素(再生可能水素)が世界を変える10の理由、というものが記載されています。ここはぜひチェックしてみてください。

ラウンジステージでは、他に、メガネさんによる発電ポールダンスとプリミ恥部(ちぶ)さんによる宇宙マッサージ が行われていました。
最近は、自転車発電がブームでいろんな人に知られていますが、発電ポールダンスは知らない方が多かったみたいで、演奏とトークが終わった後、ラウンジステージでは、ポールダンスに興味深々な方がたくさん見に来られていました。メガネさんの衣装は何度も変化し、セクシーなダンスで、ポールを回す。その回ったポールで発電するという仕組みでした。ポールで発電・・・・おもわぬところにエネルギーは隠されていますね。
ラウンジステージの2階では、プリミ恥部さんの宇宙マッサージと33のスタッフ、サトちゃんのマッサージを受ける方をたくさん見かけました。皆さん、ほっこりした顔で、メインステージに向かい、この日を満喫されていたように感じました!

そして同時進行で行われていたメインステージでは、DJ・VJによる音と映像の妙というか、ちょうど良い心地から始まりました。お客さんは、まったり聞いている人、踊っている人など様々で音楽と映像という空間で時間を自由に行き来しているような印象でした。

そこからのライブパフォーマンスはとにかく迫力の連続で、観ていてずっと興奮の連続でした。
dance、talk、など、表現する形は違えど、そこには身体、感情、といったとても原初的で、生命の鮮やかさが浮かび上がっていました。

最初のライブはN'夙川BOYS。

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ほんとに迫力満点でした。音楽はもちろんのこと、そのパフォーマンスは本当に素晴らしいと感じました。お客さんを参加させる力はまさに"人"こそが最大のエネルギー。人と人との相互作用によるパワーの解放です。
最後にフロアのお客さんの上にN'夙川BOYSの3人が立つ場面がありました。そのときの「勇気を出して」と声をかけるマーヤさんの姿が印象的でした。少しの勇気が人の体験を変えていける、という希望でした。

福島のかんしょ踊りでは、お客さんを巻き込んでのステージ、フロアが一体となって行われた時間でした。踊り方なんて知らないけれども、その場で感じたまま、その場の人が身体を動かしていく、動かされる踊りでした。みんなで同じことをすることの壮大な力をまたここでも感じました。人のエネルギーは無限大にある、と信じることができました。そして、何でも良いのだ、と混沌とする世界の中の軸となる部分を見事に表現している場だと感じることができました。N'夙川BOYSさんからの「勇気を出して」との言葉がつながっていました。

そして、最後の七尾旅人×PIKA☆×サイトウケイスケです。

04.jpg撮影:石井麻木


05.jpg撮影:石井麻木


06.jpg撮影:石井麻木


その場で出演者の3人が対話しながらその場を作っていくという演奏・演出でした。時には激しく、時には穏やかにその時間は過ぎていきました。生きる体験を体験したものだけでなく体験できる物語のようでした。聴覚と視覚によって様々な感情を体験することができる。喜び、悲しみ、尊び、学び、苦しみ、などここでは書ききれない、言葉にならない感情が渦巻いていました。かんしょ踊りで参加した後、七尾旅人×PIKA☆×サイトウケイスケの圧倒的な力をみて、何かの衝動が生まれた人もいたのではないかと思います。

他にも、煙巻ヨーコさんのダンスショーなども行われていました。

07.jpg撮影:石井麻木


また、FOODとして鎌倉にある天然酵母を使ったパン屋さん、 PARADISE ALLEYの方々が出店してくださいました。このパンは、本当においしいです。今まで出会った中で最も魅力的だ!と言いたいパンでした。色やデザイン、そして思い。それらがこの東京PAOS!2日目の会場と相まって醸し出す存在感はとても良い香りでした。

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最後になりましたが、スタッフとして参加した全体的な報告もさせてください。
ステージ外では様々な人と話すこともできる場所であったと思います。そう、人がエネルギーであるからこそ、人同士がもっともっとつながる場所が生まれる様な気がしました。
音楽だけでなく、ヘアカット、ダンス、マッサージなどもあり、すべての身体に関わることは人と人とをつなぐことができるのです。身体に関わることは全て、どこかに普遍性が存在している気がしてなりません。だから交われると感じています。

ここからです。3月3日に向けて、人のエネルギーがアートを通して出会うことで、どんどん大きくて明るいものになっていくのではないかと思います。